自転車の空気が抜けるときはココを疑え 夏に痛みやすい虫ゴム

どうも、ライターのなかもらです。

シティサイクル

いつも撮影に使用している小田原じてんしゃ工房の赤いシティサイクル。通勤などに使用している訳ではないので、そんなに乗る機会はないのに、何故か空気が抜けました。そこで、編集長の“のじ”からもらった空気入れでエアーを注入するのですが、しばらくするとタイヤがぺちゃんこになってしまいます。

パンクしたタイヤ

こんな感じです。理由はさっぱり分かりません。パンクでしょうか。とりあえずタダで修理させることにしました。小田原じてんしゃ工房に向かいます。

小田原じてんしゃ工房に到着

到着。さて、やつはどこかな。

のじさとし発見

いました。相変わらず太っています。さて、どうしてこのような状況になったか尋ねたところ、ニヤニヤ笑いながらタイヤをいじり始めました。

虫ゴムの壊れたバルブ

のじ これだよ。原因は。

なかもら なんだいそれは。座薬かい?

のじ そんなもんタイヤに入れるわけないだろ!? バルブのブランジャだよ! 一般的なシティサイクルの車輪ってのは空気を入れて膨らませる「チューブ」と、チューブを直接地面に触れさせないように外側に装着する「タイヤ」という2つの製品の組み合わせでできてるんだよ。このバルブは、「チューブ」の空気を、外に漏れ出さないように抑える役割があるんだ。そして、バルブには「ブランジャ」と「虫ゴム」とよばれる部品があって、後者が消耗品なのね。

なかもら へー、よく分からなかったけどタダで交換してくれますか?

のじ 出禁にするぞ…。

正常な虫ゴムのバルブ

のじ これが正常な状態のブランジャと虫ゴムね。

虫ゴムを比較したバルブ

のじ 虫ゴムのついていないブランジャと並べてみると分かりやすいと思うけど、向かって左側のブランジャは、虫ゴムがついていないから銀色の部分がむきだしになっているでしょ。一方、右側のは虫ゴムがついているので、黒いものに覆われている。この黒い部分が大切なの。ブランジャを虫ゴムでおおった部分には小さな穴が空いていて、空気を入れるときには空気圧によって虫ゴムがぷくっと膨らんで、ゴムの先端からチューブ内に空気を送り出すんだけど、ブランジャと虫ゴムがピッタリと覆われているから、チューブ内からは空気が外にでていかないようになっているの。それで、エアーが外に漏れ出さないようにしているわけ。

なかもら へー。

虫ゴム交換方法①

 

のじ しかし、この虫ゴムは熱に弱くて、直射日光にさらしたり、暑いガレージの中に放置したり、時間が経過したりすると固くなったりひび割れたりするのよ。弾性を失ったところに空気を入れたり、自転車に乗って圧をかけたりすると、虫ゴムがちぎれてしまう。そうすると、チューブ内のエアーを抑えるものがないから、空気が抜けていってしまうんだ。

なかもら じゃあ、その虫ゴムを交換すればいいの?

のじ 端的に言うと、そう。ただし…

虫ゴム交換方法②

のじ 虫ゴム入れんの、超かてーんだよ!!! おらおらおら!!!!

虫ゴム交換方法③

のじ ふんぬあああああーーーーーーん!!!!

虫ゴム交換方法④

のじ ジーーザス!!!!!!!!!!!!! クライスト!!!!!!!!!!

虫ゴム交換方法⑤

のじ できたよ。

 

手についた、たくさんの跡。相当な力を要しますね。

虫ゴム交換方法⑥

のじ こいつを入れて…

虫ゴム交換方法⑧

のじ 固定して空気を入れれば…

虫ゴム交換方法⑩

のじ 完成!

なぜかイラッとしましたが、空気もれは解消されました。

まさかあんな小さな部品が大切なものであるなんて、自転車とは意外と繊細な乗り物なんですね。最後に、虫ゴムの交換頻度について聞いてみました。

虫ゴムについて聞く①

のじ 頻度? 3カ月に1度くらい見ておけば大丈夫だと思うよ。心配なら、お店の前でも通りかかったときに声かけてくれば見るよ。

なかもら いつごろ変えるとか…。

のじ うーん、基本的には空気が抜けたら対応するという感じかな。ただ、心配な人は夏場にこまめにチェックするのがいいかな。材質の問題で熱に弱いから、夏場の虫ゴム交換は多いんだよ。

なかもら へー、ちなみに、虫ゴムだけ買えば、自分でもできるんでしょ。

のじ うん、ホームセンターにも売っているし、自転車屋さんで虫ゴムくださいって言えば買えるよ。だいたい100〜200円くらいかな。お店によって違う。ただ、こう言うともうけようとしているみたいで嫌なんだけど…

虫ゴムについて聞く②

のじ 単純にパンクということもあるんだよね。

なかもら 見分けられないのかい。

のじ いやー、そこは経験と、実際に中身見てみるしかないんだよね。水検査してようやく判断できるくらいのものもあるし。まあ、自分で虫ゴム交換する際は、あくまで自己責任で。なぜかと言うと、例えば虫ゴムが原因ではなくパンクが原因なのに、交換したことで安心して自転車に乗ってでかけるとするよね。すると、実際チューブに穴は空いている訳だから、少しずつチューブから空気が抜けて、チューブ内の空気が少ない状態で走行することになる。空気が少ない状態で乗ると、タイヤとチューブがこすれたり、ちょっとした段差でも穴が空いてしまったりして、パンク修理ではなく対応できない状態になってチューブ交換になってしまったりする。そうすると、倍近く金額がかかっちゃうんだよ。しかもこれ、よくあるの。

なかもら ふーん、じゃあ、持ってくるよ。

のじ 血圧低いな。

 

そんなこんなで虫ゴム交換のみで済みました。その後も空気は抜けていないので、虫ゴムが原因だったようです。夏の終わり頃にたくさんの交換作業をすると言っていました。あなたの自転車の空気、最近少なくないですか? 虫ゴム交換もしくは、パンク修理で済む内に、自転車屋さんに持って行きましょう。

それでは、さようなら。